胃(みぞおち)の不快感や不調にお悩みの方へ。もしかしたら機能性ディスペプシアかも?

こんな症状に悩まされていませんか?

毎日の生活の中で、以下のような症状に悩まされていませんか?

これらの症状が頻繁に現れる場合、機能性ディスペプシア(FD)の可能性があります。

  • 食事を少量摂取しただけで満腹感を感じる
  • 上腹部に持続的な痛みや不快感がある
  • 食後に胃が重く感じる
  • 胸やけが頻繁に起こる
  • 吐き気や時には嘔吐することがある
  • お腹が張ってガスが溜まりやすい

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia、FD)とは

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia、FD)は、消化器系に構造的な異常が見られないにもかかわらず、上腹部の不快感や痛みを感じる消化器疾患です。つまり強い炎症や癌などの出来物ではなく、胃の動きの問題と言えます。

日本でも多くの人がこの症状に悩まされており、日常生活に大きな影響を与えています。

☆ほかの記事「過敏性腸症候群」と似たようなことが胃で起こっていると考えるとわかりやすいかと思います。

機能性ディスペプシアの症状

機能性ディスペプシアの主な症状には以下のようなものがあります。

  • 上腹部の痛みや不快感
  • 満腹感や早期満腹感
  • 胸やけ
  • 吐き気や嘔吐
  • お腹の張りやガスの発生

これらの症状は人によって異なり、症状の強さも日によって変動します。

機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

  • 胃腸の運動機能異常:胃の蠕動運動が正常に行われない
  • 胃酸分泌の異常:胃酸の分泌量やpHバランスの乱れ
  • 精神的ストレス:ストレスが消化器官に影響を与える
  • 食事:特定の食品が症状を悪化させることがある
  • 胃腸の過敏性:胃腸が通常よりも敏感になっている

機能性ディスペプシアの診断

機能性ディスペプシアの診断は、他の疾患を除外するための検査と症状の評価に基づいて行われます。

機能性ディスペプシアは症状の程度は人それぞれで、日常生活に支障をきたすほど辛くなる方も多い一方、前述の通りあくまで腸の動きの問題なので命に関わることはほとんどありません。一方で似た症状を起こすことがあり鑑別が必要な胃癌や胃潰瘍、また胆石や膵臓疾患などは場合によっては命に関わることもあり、除外が必要となります。

  • 医師による問診:症状の詳細を確認します
  • 血液検査:他の病気の除外
  • 内視鏡検査(胃カメラ):胃や食道の異常を確認
  • 超音波検査:胆石など、消化管以外から起きる似たような症状の除外
  • CT、MRI検査:膵臓の病気など、消化管以外から起きる似たような症状の除外(注 CT、MRI検査は当院ではできませんので必要に応じて病院を紹介)

機能性ディスペプシアの治療

機能性ディスペプシアの治療は主に症状の管理に焦点を当てています。

  • 食事療法:低脂肪食や消化の良い食品の選択
  • 薬物療法:胃酸分泌を抑える薬、胃の運動を改善する薬
  • 心理療法:ストレス管理やカウンセリング
  • ライフスタイルの改善:規則正しい食生活や適度な運動

金沢区・金沢文庫駅周辺で過敏性腸症候群にお悩みの際は、ぜひご相談ください。

機能性ディスペプシアは日常生活に大きな影響を与える疾患ですが、適切な治療と管理により症状を軽減することが可能です。

もし機能性ディスペプシアの症状に悩んでいる場合は、一度医師の診断をお勧めします。

当院では、機能性ディスペプシアの診断および治療に関する詳細な情報提供とサポートを行っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。