風邪症状はオンライン診療可能なの?【発熱・咳・のどの痛み】

患者
季節の変わり目で風邪を引いちゃった。
でも、仕事が忙しくてなかなか病院に行けないなぁ
体もだるくて通院するのも億劫だわ・・・
吉村内科医院医師
「オンライン診療」では、『風邪症状』の診察・処方も可能です!
家にいながら診察が可能ですよ!

熱や鼻水・咳など、辛い症状でお馴染みの風邪(かぜ)。

「季節の変わり目や疲れが溜まった頃に風邪にかかった」という経験がある方も多いと思います。

今回はそんな「風邪(かぜ)」について、原因と治療方法さらには予防法をお伝えします。

なお、記事の後半「風邪はオンライン診療が可能です」で詳しくお話ししますが、『風邪(かぜ)はオンライン診療可能』ですので、症状に合わせてご選択ください。

【原因】風邪の原因はウィルスです

一般的に言われている「風邪(かぜ)」は、正式名称を「風邪症候群」と言い「感冒(かんぼう)」とも言われます。

症状としては、体がだるい、喉が痛む、鼻水が出る、くしゃみが出る、咳が出るそして熱が出る・・・などで、ときどき下痢や嘔吐などの消化器症状も現れることがあります。

普段健康な成人でも、平均して年に2〜3回はこの風邪(かぜ)にかかるとも言われており、最も馴染み深い病気とも言えるでしょう。

こんな症状にお悩みですか?

  1. 体がだるい
  2. 喉が痛む
  3. 鼻水が出る
  4. くしゃみが出る
  5. 咳が出る
  6. 熱が出る・・・など

そんな風邪(かぜ)ですが、原因の8〜9割は「ウィルス」によるものとされています。

なおこの風邪(かぜ)を引き起こすウィルスは、およそ200種類以上いるとも言われており、代表的なものに「アデノウィルス」「RSウィルス」「ライノウィルス」「エンテロウィルス」「コロナウィルス」などが挙げられます。

これら200種類以上の風邪ウィルスは、同じ種類のウィルスでも異なった”型”を持ち、年々変異を続けています。

そのため、1度風邪にかかって免疫ができても、次のウィルスが違う”型”であった場合に繰り返し感染してしまいます。

何度も風邪を引いてしまうのには、こういった背景があるんですね。

 

※なおここで挙げられている「コロナウィルス」は、2021年現在に世界的大流行(パンデミック)を引き起こしているCOVID19も分類上は属しますが、本文中においては直接それ自体を指すものではありません。

※当院では「新型コロナウィルス(COVID-19)」の検査及び疑われる患者の受け入れは行っておりません。
必要であれば受け入れ可能な施設をご紹介いたしますので、来院せずまずは電話にてお問い合わせください。

風邪の感染経路は?

風邪の感染経路は、風邪にかかっている人のくしゃみや咳などを浴びてしまう「飛沫感染(ひまつかんせん)」や、ウィルスの付着したドアノブなどを触りその手で目や口に触れてしまう「接触感染(せっしょくかんせん)」が挙げられます。

【治療法】 風邪薬の役割は症状を緩和させること

風邪は何もしなくても体に備わっている免疫機能だけで、3日長くとも10日ほどで治るとされています。

とはいえ、3〜10日もの間まるまる家で寝ていられる人は少なく、辛い症状の中社会活動を行うのは大変です。

「辛い症状を抑えたい!」「一刻でも早く治したい!」と思うのは、ごく普通のことです。

 

しかし、残念ながら風邪に対する特効薬は無く、現在風邪に対する治療方法は、医学用語で「対症療法(たいしょうりょうほう)」と言うのが一般的です。

 

この対症療法というのは、「ある症状に対して(薬にて)これを緩和させる」という治療法です。

例えば、

  • 喉が痛い → 喉の腫れを抑える薬
  • 咳が出る → 咳止め
  • 熱が出る → 熱さまし

といった具合です。

風邪薬は症状にあったものだけを使用すること

上記の通りであれば、「全ての症状に対する薬をギュッと1つにまとめて飲めば風邪に対する万能薬ができる!」と言う考えに至ります。

事実私どもが処方可能な薬にも、それをコンセプトとした「総合感冒薬(そうごうかんぼうやく)」と言うものもあり、また一般の薬局でも同様の市販薬が販売されています。

しかし、現在では「総合感冒薬(そうごうかんぼうやく)」に含まれる成分は古く、効き目も弱い上に副作用(眠気など)が出やすいためあまり使用されません

 

当院では、患者さん一人一人の症状や既往などに合わせてお薬を処方しております。

例えば、咳の症状が辛いようであれば咳止め(メジコンやフスコデ・小青竜湯など)や長引くようであれば吸入剤を、痰が出るようであれば痰切りの薬(ムコダイン・ムコソルバンなど)を、喉の痛みには喉の腫れを抑える薬(トランサミンなど)や鎮痛剤などを処方します。

また、ご自身では判断しづらく市販薬では治すことが難しい扁桃炎や気管支炎が疑われる場合には、抗生物質(メイアクト・クラリス・ジスロマックなど)を処方します。

患者さん1人1人にあった処方はもちろんですが、必要だと判断した場合に即座に抗生物質で効果的な治療ができるのも病院処方の特徴の一つです。

※上記の症状と薬の組み合わせは一例であり、実際の処方とは異なる場合があります。
診察した医師からの説明・処方を優先してください。

風邪を早く治したい!は可能?

さて、そんな辛い症状の風邪。早く治したい!と思うのは当たり前のことです。
そんな方法があるのでしょうか?

結論から申し上げると、「無い」と言うのが正直なところです。
先に述べましたが、風邪には特効薬がないからですね。

唯一の方法があるとすれば、「自己免疫力を高める」ことだと考えます。

その方法としては、以下のものが挙げられます。

  • 体を温め睡眠を摂る
  • 水分補給をこまめに行う
  •  消化の良い食事を摂取する
  •  野菜の摂取を心がける

社会活動をしていると、なかなか仕事が休めない方も多いですよね。
それでも、「肉体労働や残業などの体への負担はほどほどにして、早く切り上げ夜も早めに寝る」だけでも体の回復は違うものです。

風邪の時のこんな症状の際はご注意を!

風邪でも、以下のような異常な症状が見られたら注意が必要です。

  • 息苦しい
  • 呼吸の時にヒューヒュー・ゼーゼーする
  • 唇や指先の色が青黒い
  • 意識が朦朧とする
  • (他人が話しかけても)反応がない

など。一部だけを紹介しましたが、これらの症状が見られたら病院への受診をお勧めします。

【予防】風邪の予防法はたった3つ!睡眠・栄養・手指衛生

さて、最後に風邪の予防方法についての紹介です。

タイトルに挙げた通り、風邪の予防方法は3つです。

  1. 睡眠
  2. 栄養
  3. 手指衛生

「睡眠」「栄養」は、「風邪を早く治したい!は可能?」でご紹介した通りです。

「手指衛生」とは、具体的に言うと「手洗い・うがい・アルコール消毒」のことを指します。

こまめにアルコールで手の消毒を行い、食事前や水場が近くにある際はうがいと手洗いを行いましょう。

風邪はオンライン診療が可能です

2020年から本格的に解禁された「オンライン診療」は、家や職場からなど病院に行かなくても医師の診察が受けられる制度です。

当院でも解禁と同時期に初め、積極的にオンライン診療を行ってきました。

体調の悪い中病院まで足を運び長い間待合室で待たなくても良いので、当院でも非常に好評いただいております。

今回の「風邪」でもオンライン診療は可能です。
また、当院にかかったことのない方(初診と言います)でも診察可能です。

詳しくは「オンライン診療について」の記事をご参照ください。

吉村内科医院のオンライン診療の特徴

オンライン診療のながれ

風邪でもこんなときはオンライン診療に向きません

とはいえ、「オンライン診療」で対応しきれない場合があります。
それは、以下のようなケースです。

オンライン診療で対応できないケース

  1. 息をするのが苦しい
  2. 呼吸をするとゼーゼーいう
  3. 食事や水がとれない
  4. コロナとか肺炎じゃないか、しっかり診断をつけて欲しい

息をするのが苦しいほどだと、内服薬くらいでは改善しない肺炎を起こしている可能性もあります。また酸素投与のため、入院治療が必要かも知れません。

呼吸でゼーゼーするのは喘息など気道狭窄を合併している可能性があり、やはり聴診したり酸素が体にちゃんと取り込めているかのチェックなど対面での診察が望ましいと考えます。

水が取れないほど調子が悪ければ、そもそも入院して点滴が必要です。人間は感染なら自然に治ることもありますが、脱水が一方的に進めば確実に死に至ります。

またオンライン診療では検査ができないため、正確に症状の原因を診断することは困難です。コロナかどうかなど正確な診断にはやはり検査を行なっている病院を受診して頂く必要があります。

風邪でオンライン診療にかかった場合の費用

  • 初診料:約850円〜910円
  • 再診料:約430円〜490円

+別途薬代など薬局の費用が必要となります。

※3割負担の場合

風邪で対面診療にかかった場合の費用

  • 初診料:約1050円〜
  • 再診料:約420円〜

+別途薬代など薬局の費用が必要となります。

※3割負担の場合