感染症情報:横浜市金沢区のインフルエンザ感染が増加中。学童期も注意が必要です

金沢区でのインフルエンザ流行状況と予防対策

こんにちは。

冬の寒さが一段と増し、年末年始が近づいてまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

金沢区および金沢文庫駅周辺にお住まいの皆さまや駅をご利用される方々に向けて、現在のインフルエンザ流行状況とその対策についてお知らせします。

金沢区地域のインフルエンザ流行状況

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:市内流行状況

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:市内流行状況

今年のインフルエンザ患者数は例年を上回る増加を見せています。

特に、金沢区では昨年の同時期に比べて患者数が20%以上増加しており、注意が必要です。

例えば、第50週の時点で金沢区の患者報告数は23.00と、市全体の平均を上回る水準に達しています。

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:区別流行状況

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:区別流行状況

横浜市全体では、第50週(12月9日~12月15日)における定点あたりの患者報告数が18.91に達し、流行注意報発令基準である10.00を大きく上回りました。

金沢区ではこの期間中、さらに注意が必要なレベルの患者数増加が見られています。

インフルエンザの特徴と予防

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:迅速キット結果

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:迅速キット結果

今年の主流株はA型で、迅速診断キットによる結果では、A型が99.4%を占めています。

この株の特徴として、感染力が強く、発熱や咳、高熱が急速に現れることが挙げられます。

また、筋肉痛や関節痛といった症状が強く出るケースも報告されています。

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:市内学級閉鎖等状況

2024/12金沢区インフルエンザ流行情報:市内学級閉鎖等状況

学級閉鎖も多く報告されており、持病を持つ高齢者や妊婦、小児を持つ家庭での感染拡大が懸念されています。

インフルエンザの予防について

インフルエンザの予防の基本は風邪などと同様、手洗い・うがいが有効です。

こまめな手洗いを心がけ、特に洗い残しが発生しやすい指の間や爪の周りも丁寧に洗うよう心がけてみましょう。

 

新型コロナウィルス感染症が5類に移行してから、マスクの着用は個人の任意となり着用していない方も増えています。

マスクはインフルエンザの感染拡大防止にも効果がありますので、必要に応じて着用を検討してみてください。

 

また咳エチケットとして、咳やくしゃみをする際はティッシュや腕で口元を覆い、使用後のティッシュは速やかに廃棄しましょう。

インフルエンザ予防のポイント

  • 帰宅後や外出後には手洗い・うがいを徹底しましょう。
  • 混雑する場所ではマスクを着用し、感染リスクを下げましょう。
  • 適切な室温・湿度を保つことでウイルスの活動を抑制します。

発熱時の対応と当院の受診について

万が一、発熱や咳などの症状が現れた場合は、早めの医療機関受診が重要です。

当院では迅速診断キットを活用したインフルエンザ検査を行っており、症状に応じた適切な治療を提供しています。

なお、当院に受診される場合は、あらかじめ下記の「発熱・風邪症状のある方へ」のページをご確認の上、可能であれば電話連絡を入れていただくとスムーズに対応することが可能です。

>>発熱・風邪症状のある方へ

インフルエンザワクチンの重要性

インフルエンザには、ワクチンがあります。

ワクチンの予防接種を行うことで、インフルエンザ感染を防ぎ、重症化リスクを軽減する効果が報告されています。

 

なおインフルエンザワクチン接種後、効果が発現するまでには約2週間が必要とされますので、早めの接種が推奨されます。

データから推測すると、今後も感染拡大の可能性は十分考えられますので、今からでもインフルエンザワクチン接種を検討してみるのも有効です。

 

当院では、インフルエンザワクチンの予防接種も取り扱っていますので、ご用命の際はお声がけください。

【10月1日からのインフルエンザおよびコロナワクチンについて】

当院での対応

当院では、インフルエンザを含む風邪症状や内科系疾患に加え、腹痛などの消化器系疾患も診察しています。

体調管理に気をつけ、健やかにお過ごしください!

金沢文庫駅 吉村内科医院

参考文献:横浜市感染症情報センター